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礼拝メッセージ 2026年 3月29日
日本バプテスト同盟  運河キリスト教会  
牧師 山本美智子
ヨハネによる福音書 19章28~30節 成し遂げられた
〈聖書(新共同訳)〉
19:28 この後、イエスは、すべてのことが今や成し遂げられたのを知り、
「渇く」と言われた。こうして、聖書の言葉が実現した。
19:29 そこには、酸いぶどう酒を満たした器が置いてあった。人々は、この
ぶどう酒をいっぱい含ませた海綿をヒソプに付け、イエスの口もとに差
し出した。
19:30 イエスは、このぶどう酒を受けると、「成し遂げられた」と言い、頭
を垂れて息を引き取られた。
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<メッセージ>
●成し遂げられた
受難週を迎えました。
今週の金曜日午後に、イエス様は「成し遂げられた」と言われ、息を引き取ら
れました。
「成し遂げられた」
何が成し遂げられたのでしょうか。
世の人々は『年若く道半ばで突然殺されてしまった、彼の志は成し遂げられな
かった』と、思うでしょう。
いや、そうではない。
「成し遂げられた」
とイエス様は言われるのです。
神様の御心が成し遂げられたのでした。
●神様の御心
神様の御心とは、世がイエス様を信じて一人も滅びずに、永遠の命を得ること
です。
先ほど招詞で聞きました。
「3:16 神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じ
る者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。
3:17 神が御子を世に遣わされたのは、世を裁くためではなく、御子によって世
が救われるためである。」
神様は世を愛しておられるのです。
なんとかして世の全ての人達を救いたいのです。
それでイエス様をこの世に遣わされたのでした。
 
●『わたしはある』
人となって来られたイエス様は、ご自分が何者であるかをご存じでした。
ご自分を『わたしはある』と言い表されています。
ギリシャ語ではエゴーエイミ、自分が神であることを言い表す表現です。
旧約聖書で、モーセが神様に名前を尋ねた時、神様は「わたしはある。わたし
はあるというも者だ。」と答えられたのと同じ言葉です。
イエス様は神と等しいお方なのです。
父と子
人となられたイエス様は、神様を「父」と呼ばれました。
そして「父」と「子」は一つであると繰り返し言っておられます。
「10:30 わたしと父とは一つである。」
「4:9わたしを見た者は、父を見たのだ。」
「14:11 わたしが父の内におり、父がわたしの内におられると、わたしが言う
のを信じなさい。」
等々です。
●イエス様の使命
イエス様は、ご自分の使命をよく知っておられました。
夜訪ねてきたイスラエルの教師ニコデモに言われます。
「3:14 モーセが荒れ野で蛇を上げたように、人の子も上げられねばならない。
3:15 それは、信じる者が皆、人の子によって永遠の命を得るためである。」
ご自身が、十字架に上げられることを言われました。
イエス様を殺そうとねらっているユダヤ人たちに言われました。
「5:24 はっきり言っておく。わたしの言葉を聞いて、わたしをお遣わしに
なった方を信じる者は、永遠の命を得、また、裁かれることなく、死から
命へと移っている。」
イエス様は「わたしは命のパンである」と言われ、群衆に言われました。
「6:38わたしが天から降って来たのは、自分の意志を行うためではなく、
わたしをお遣わしになった方の御心を行うためである。
6:39 わたしをお遣わしになった方の御心とは、わたしに与えてくださった
人を一人も失わないで、終わりの日に復活させることである。」
 
「6:51 わたしは、天から降って来た生きたパンである。このパンを食べるな
らば、その人は永遠に生きる。わたしが与えるパンとは、世を生かすため
のわたしの肉のことである。」
 
イエス様は、ご自分をお遣わしになった方の御心を行い、その業を成し遂げ
るために、生きられたのでした。
●公然と話す
イエス様は世に向かって公然と話されました。
「ひそかに話したことは何もない。」
と言っておられます。
 
●しるし
イエス様は公然と話されただけではなく、数々のしるしを行われました。
カナの婚礼で水をぶどう酒に変えられた、
王の役人の息子の病気を癒された、
2匹の魚と5つのパンで、大勢の人達の空腹を満たされた、
死んだラザロを生き返らされた、等々があります。
ラザロについてのしるしは、やがて起こるイエス様の復活を示すしるしで
した。
イエス様はラザロの姉マルタに言われます。
「わたしは復活であり、命である。わたしを信じる者は、死んでも生きる。
11:26 生きていてわたしを信じる者はだれも、決して死ぬことはない。この 
ことを信じるか。」 
 
イエス様が行われた業は、神様がイエス様をお遣わしになったことの証し
なのです。
 
ヨハネによる福音書の終わりには、
「20:30このほかにも、イエスは弟子たちの前で、多くのしるしをなさった
が、それはこの書物に書かれていない。
20:31 これらのことが書かれたのは、あなたがたが、イエスは神の子メシア
であると信じるためであり、また、信じてイエスの名により命を受けるた
めである。」 
と記されています。
 
●人々の反応
イエス様に出会い、イエス様の言葉を信じる人達、しるしを見て信じる人
達がいました。
 
その一方、初めはイエス様についていった人達の多くが離れ去り、イエス
様と共に歩まなくなっていきました。
 
●殺そうと企てる
さらに、イエス様を殺そうと狙う人達が出て来ました。
その人達を、聖書はユダヤ人たちと書いていますが、人種を言っているの
ではありません。
旧約聖書に記されている神様を信じている人達、先祖代々、律法に従って
生きて来た人達のことです。
祭司長やファリサイ派の人々はその中心的な人々でした。
この人達は、イエス様が安息日を破るばかりでなくご自分を神と等しいと
されたので、神を冒瀆している、死罪にあたると考えたのでした。
 
●時が来ていない
イエス様を捕らえて殺そうとする企てが、どんどん進んでいきます。
けれど、なかなか実行出来ずにいました。
それは
「イエスの時がまだ来ていなかったからである。」
と聖書は記しています。
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●エルサレム入城
そして、ユダヤ人の過越祭が近づきました。
過越祭の5日前、イエス様はろばの子に乗ってエルサレムに入られました。
大勢の群衆がなつめやしの枝を持って喜び迎えました。
エルサレムに入られたイエス様が言われます。
12:23 「人の子が栄光を受ける時が来た。
12:24 はっきり言っておく。一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒の
ままである。だが、死ねば、多くの実を結ぶ。」
時が近づいていました。
イエス様は言われます。
12:27 「今、わたしは心騒ぐ。何と言おうか。『父よ、わたしをこの時から
救ってください』と言おうか。しかし、わたしはまさにこの時のために来
たのだ。
12:28 父よ、御名の栄光を現してください。」
そして言われました。
「12:32 わたしは地上から上げられるとき、すべての人を自分のもとへ引
き寄せよう。」
御自分がどのような死を遂げるかを示されたのです。
●弟子達の足を洗う
過越祭の前日になりました。
 
「13:1イエスは、この世から父のもとへ移る御自分の時が来たことを悟り、
世にいる弟子たちを愛して、この上なく愛し抜かれた。」
と聖書は記しています。
「この上なく愛し抜かれた」は「成し遂げられた」を名詞にした言葉が使
われています。
イエス様は、弟子達を極みまで愛されたのです。
ご自分を裏切る弟子、見捨てて逃げ去る弟子達を愛されました。
完全な愛を成し遂げられたのです。
 
イエス様は、食事の席から立ち上がって上着を脱ぎ、手ぬぐいを取って腰 
にまとわれました。
それから、たらいに水をくんで弟子たちの足を洗い、腰にまとった手ぬぐ 
いでふき始められました。
 
イエス様は言われます。
「13:34あなたがたに新しい掟を与える。互いに愛し合いなさい。わたしが
あなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。」
●訣別説教
このあとイエス様は弟子達に様々な事を言い残されました。
この時イエス様が言われた言葉を覚えている方も多いでしょう。
「14:2わたしの父の家には住む所がたくさんある。・・・
14:3 行ってあなたがたのために場所を用意したら、戻って来て、あなたがた
をわたしのもとに迎える。こうして、わたしのいる所に、あなたがたもいる
ことになる。」
と言われ
「わたしは道であり、真理であり、命である。」と言われました。
聖霊をくださる約束をされ、「14:27 わたしは、平和をあなたがたに残し、
わたしの平和を与える。わたしはこれを、世が与えるように与えるのでは
ない。心を騒がせるな。おびえるな。」
と言われました。
「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。」と言われ「わたし
につながっていなさい」「わたしの愛にとどまりなさい」と言われました。
そして
「友のために自分の命を捨てること、これ以上に大きな愛はない。」と言わ
れ「わたしはあなたがたを友と呼ぶ。」と言われたのでした。
そして
「16:28わたしは父のもとから出て、世に来たが、今、世を去って、父の
もとに行く。」
と言われ、最後に
「16:33これらのことを話したのは、あなたがたがわたしによって平和を得 
るためである。あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。 
わたしは既に世に勝っている。」
と言われました。
 
●時が来た
弟子達に話し終えたイエス様は天を仰いで祈られました。「17:1父よ、時
が来ました。あなたの子があなたの栄光を現すようになるために、子に栄
光を与えてください。」
・・・
「17:3永遠の命とは、唯一のまことの神であられるあなたと、あなたのお遣
わしになったイエス・キリストを知ることです。
17:4 わたしは、行うようにとあなたが与えてくださった業を成し遂げて、
地上であなたの栄光を現しました。
17:5父よ、今、御前でわたしに栄光を与えてください。世界が造られる前に、
わたしがみもとで持っていたあの栄光を。」
 
そして残していく弟子達を思って祈られました。
さらに、「彼らのためだけでなく、彼らの言葉によってわたしを信じる人々 
のためにも、お願いします。」と、私達のために祈ってくださったのです。
●捕らえられる
一隊の兵士と、祭司長たちやファリサイ派の人々の遣わした下役たちが松明
やともし火や武器を手にしてやって来ました。
イエス様は捕らえられ大祭司のところに連れて行かれました。
明け方に人々はイエス様をローマ総督ピラトのところに連れて行きました。
ピラトは言います。
「あなたたちが引き取って、十字架につけるがよい。わたしはこの男に罪を
見いだせない。」
ユダヤ人たちは言います。「わたしたちには律法があります。律法によれば、
この男は死罪に当たります。神の子と自称したからです。」
「殺せ、殺せ、十字架につけろ」と叫ぶユダヤ人たち。
彼らはイエス様を十字架につけました。
 
●渇く
イエス様は、すべてのことが今や成し遂げられたことを知られました。
そして「渇く」と言われました。
詩編22編には
「22:16 口は渇いて素焼きのかけらとなり/舌は上顎にはり付く。あなたは
わたしを塵と死の中に打ち捨てられる。」
とあります。
69編には
「69:22人はわたしに苦いものを食べさせようとし/渇くわたしに酢を飲ま
せようとします。」
とあります。
聖書の言葉が実現したのでした。
捕らえられ、尋問され眠らずに夜を過して疲れ切ったイエス様、自ら十字
架を負い、十字架にかけられたイエス様、
血が流れ体の水分が失われていく。
肉体の渇き。
それだけではないでしょう。
シカルの井戸端でサマリヤの女と対話されたとき、イエス様は言われたの
でした。
「この水を飲む者はだれでもまた渇く。
4:14 しかし、わたしが与える水を飲む者は決して渇かない。わたしが与え
る水はその人の内で泉となり、永遠の命に至る水がわき出る。」
イエス様はこの時、肉体の渇きだけでなく、霊的な渇きも覚えられたので
した。
そこには、酸いぶどう酒を満たした器が置いてありました。 人々は、こ
のぶどう酒をいっぱい含ませた海綿をヒソプに付け、イエス様の口もとに
差し出しました。
イエス様は、このぶどう酒を受けられました。
前の晩人々がイエス様を捕らえに来た時、弟子のペトロは大祭司の手下に
切りつけました。
その時イエス様は言われたのです。
18:11 「剣をさやに納めなさい。父がお与えになった杯は、飲むべきでは
ないか。」
 
イエス様は神様がお与えになった杯を飲まれます。
神様の御心を成し遂げるために飲まれます。
永遠の命に至る水になるために、飲まれました。
●成し遂げられた
イエス様は「成し遂げられた」と言われ、頭を垂れて息を引き取られま
した。
神様の御心が成し遂げられました。
「3:16神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り
子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。」
 
イエス様の十字架によって世の救いが成し遂げられました。
神様は世を愛しておられます。 
神様が望んでおられるのは、世が滅びることではなく、世が救われるこ
とです。
世の全ての人がイエス様を信じて、永遠の命を得ることです。
 
イエス様の十字架によって、誰でも、どんな人でも、イエス様のくださ
る永遠の命の水を飲むことが出来るようになりました。 
 
●結語
「成し遂げられた」 
 
イエス様、ありがとうございます。 
今、私達はイエス様から永遠の命をいただいています。 
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