<メッセージ> |
●栄光の時 |
イエス様がユダに言われます。「しようとしていることを、今、すぐしなさい。」 |
ユダは出て行きました。 |
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イエス様が栄光を受ける時が来たのです。 |
イエス様によって神様の栄光が現されます。 |
神様はイエス様に栄光を与えられます。 |
神様とイエス様が一つになって栄光を現されます。 |
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栄光とは、神様の本質が現れることです。 |
神は愛です。 |
イエス様の十字架によって神様の愛が現されます。 |
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今すぐにそれは起こります。 |
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●イエス様が居なくなる |
イエス様は |
「子たちよ、いましばらく、わたしはあなたがたと共にいる。」 |
と言われます。 |
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弟子達を「子たちよ」と呼ばれるのです。 |
どれほど弟子達を愛しておられることか。 |
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イエス様が弟子達と共にいられる時間はもうわずかです。 |
何か月とか何日と数えることはもう出来ません。 |
何時間の単位です。 |
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もうすぐ、イエス様がいなくなるのです。 |
突然の出来事です。 |
弟子達は必死になってイエス様を捜すでしょう。 |
イエス様を慕って涙を流しながらイエス様を捜し求めるでしょう。 |
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●来ることが出来ない |
けれども、イエス様は言われます。 |
「わたしが行く所にあなたたちは来ることができない。」 |
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イエス様の言われることを、弟子達はとてもとても受け入れられません。 |
ペトロは不安にかられて言います。 |
「主よ、どこへ行かれるのですか。」 |
イエス様が繰り返して言われます。 |
「わたしの行く所に、あなたは今ついて来ることはできない。」 |
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その言葉をペトロは打ち消したいです。 |
そんなことはあってはならないのです。 |
ペトロは言います。 |
「主よ、なぜ今ついて行けないのですか。あなたのためなら命を捨てます。」 |
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ペトロはイエス様を心底愛しているのです。 |
イエス様のためなら命を捨ててもいいと思うほどに、愛しているのです。 |
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私達にはなかなか言えない言葉ではありませんか。 |
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それほどまでに愛していてもついて行くことが出来ないところに、イエス様は |
行ってしまうのです。 |
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ペトロはイエス様についていくことは出来ません。 |
人は誰一人としてイエス様について行くことが出来ません。 |
どんなに愛していてもイエス様について行くことが出来ません。 |
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ペトロがイエス様のために命を捨てるのではないのです。 |
逆です。 |
イエス様がペトロのために命を捨てられるのです。 |
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●後でついて来ることになる |
必死にイエス様に取りすがるペトロにイエス様は言われます。 |
「わたしの行く所に、あなたは今ついて来ることはできないが、後でついて来る |
ことになる。」 |
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ペトロの愛ではイエス様について行くことは出来ません。 |
でもイエス様は、イエス様についていくことが出来るようにしてくださるのです。 |
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14章に続いていきます。 |
「14:3 行ってあなたがたのために場所を用意したら、戻って来て、あなたが |
たをわたしのもとに迎える。こうして、わたしのいる所に、あなたがたもいること |
になる。」 |
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トマスもペトロと同じことを言います。 |
「主よ、どこへ行かれるのか、わたしたちには分かりません。どうして、その道を |
知ることができるでしょうか。」 |
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イエス様は答えて言われました。 |
「わたしは道であり、真理であり、命である。わたしを通らなければ、だれも父の |
もとに行くことができない。」 |
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イエス様は十字架に死に、復活されて道になられました。 |
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ペトロは、私達は、全ての人々は、イエス様によって、イエス様のおられるとこ |
ろに行くことが出来るようになりました。 |
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人の愛では行けません。 |
イエス様の愛が人を引き寄せるのです。 |
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●残していく弟子たちに |
人となって私達のところに来てくださったイエス様でした。 |
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十字架の時がもう来ています。 |
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イエス様は残していく弟子達を極みまで愛されました。 |
ご自分がいなくなった後の弟子達のことがどんなに気がかりだったことでしょう |
か。 |
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これからどう生きていったらいいのか、イエス様は生きる道を弟子達に教えら |
れました。 |
イエス様の遺言です。 |
「13:34 あなたがたに新しい掟を与える。互いに愛し合いなさい。わたしが |
あなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。 |
13:35 互いに愛し合うならば、それによってあなたがたがわたしの弟子で |
あることを、皆が知るようになる。」 |
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●新しい掟 |
イエス様は |
「あなたがたに新しい掟を与える」 |
と言われて |
「互いに愛し合いなさい。」 |
と言われました。 |
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「人を愛する」という掟はずっと古くからある掟です。 |
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先ほど交読文で読んだマルコによる福音書には、古くからの掟が記されてい |
ました。 |
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『イスラエルよ、聞け、わたしたちの神である主は、唯一の主である。 |
心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を |
愛しなさい。』 |
これは申命記6章にあります。 |
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『隣人を自分のように愛しなさい。』 |
はレビ記19章にあります。 |
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ユダヤ人達が何よりも大切な掟として守ってきたものです。 |
自分達の行いによってこれらの律法を成し遂げようとずっと務めてきました。 |
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●十字架の愛 |
この古くからある掟が、イエス様によって新しいものになりました。 |
イエス様がこの掟を十字架において成し遂げられたからです。 |
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イエス様は |
「わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。」 |
と言われます。 |
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イエス様がまず私達を愛してくださいました。 |
イエス様の十字架の愛に包まれて、イエス様の愛に生きる時、互いに愛し合う |
ことになるのです。 |
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私達はイエス様の弟子です。 |
イエス様は私達のこの群れにも言われています。 |
「互いに愛し合いなさい。」 |
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私達も互いに愛し合って、イエス様が作ってくださった道を歩んでいきたいです。 |
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●大切にする |
「互いに愛し合う」とは、どうすることですか。 |
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「互いに愛し合いなさい。」を標語としてかかげるだけならば、良い言葉だと思 |
います。 |
紙に書いて飾っておく分には、なんだか分かっている気になります。 |
でも実際に愛する、ということはどういうことなのかが、よく分かっていないよう |
に思うのです。 |
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「愛する」を、具体的な事柄として言うならば「相手の人を大切にする」というこ |
とです。 |
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簡単そうに聞こえるかもしれません。 |
でもとてもむずかしいです。 |
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●相手の立ち位置に |
「相手を大切にする」ということは、自分が相手の立ち位置に立って、見ること |
から始まります。 |
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私達はいつも、どんなことでも、自分から見ています。 |
自分を中心にして見ているのです。 |
自分からしか、見ることが出来ないのです。 |
いつもそうですから、自分からしか見ていない事に気付かずにいます。 |
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●気付く |
そういう自分であることに気付かされることが起こります。 |
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イエス様に出会って気付くことがあります。 |
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イエス様の弟子として歩んでいくうちに、気付かせていただくこともあります。 |
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人間関係に苦しみ悩むことを通して気付かせていただくこともあります。 |
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今まで自分は愛していると思っていた。 |
自分は相手を大切にしていると思っていた。 |
でも、相手を自分からしか見ていなかった、ということにハッと気付かせていた |
だくのです。 |
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●自然には出来ない |
相手を大切にする、ということは自然に出来ることではありません。 |
自分が変わらなければならないからです。 |
自分の立ち位置から離れなければなりません。 |
相手の立ち位置に自分が移動しなければなりません。 |
意識しないと出来ません。 |
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自分が相手の立ち位置に移動した時、今まで自分からは見えなかったものが |
見えるでしょう。 |
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ああそうなのか、とその人への理解が深まります。 |
理解が深まれば、その人をそのまま受け入れることが出来るようになります。 |
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その人をその人として、ありのままに受け入れることが、大切にするということ |
です。 |
愛するということです。 |
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●むずかしい |
けれど、相手を大切にするということは何と難しい事でしょうか。 |
私達人間は、自分が一番大切なのです。 |
いつも自分が中心なのです。 |
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人間が取り去ることが出来ない自分中心、聖書はこれを罪と言います。 |
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どんなに相手の立ち位置に自分も立とうと努めても、その人を完全に理解す |
ることは出来ません。 |
わかったと思っても本当は分かっていません。 |
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私達人間は自分から一歩も出られないのです。 |
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●イエス様だけ |
出来るのはイエス様だけです。 |
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イエス様は神と等しいお方であるのに、人となって私達のところに来てくださっ |
たのでした。 |
まったく私達と同じ立ち位置に立ってくださったのです。 |
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私達と同じ所に立って人の苦しみ、悲しみ、無力をご覧になりました。 |
ご自分が苦しみ、悲しみ、心を騒がせられたのです。 |
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イエス様は人の罪のど真ん中で、人の罪がどのようなものであるかをご覧に |
なりました。 |
そして救いようのない人間をそのまま丸ごと受け入れてくださったのです。 |
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●掟に従おう |
そのイエス様が、今日私達に言われます。 |
「わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。」 |
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イエス様が与えてくださる掟なのですから、この掟に従って日々の暮らしを営 |
んでいきましょう。 |
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まず、いつも、どんなことでも、自分から見ていた、自分を中心にして見ていた |
ことに気付かせていただきましょう。 |
気付いて一歩が始まるのです。 |
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相手の立ち位置に自分を置くことに務めましょう。 |
初めは意識することが必要です。 |
でも、自然に相手の立ち位置から見ることができるようになっていきます。 |
そのようにして、相手を理解できるようになっていくのです。 |
相手をありのままに受け入れられるようになっていくのです。 |
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●イエス様がおられる |
それでも、掟が守れない自分がいます。 |
守ろうとすればするほど、どこまでいっても自分中心から逃れられない自分で |
あることが分かってきます。 |
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そんなわたしに、イエス様は言われるのです。 |
「わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。」 |
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そうでした。 |
イエス様はご自分の場所を離れて、私達のところに来てくださったのでした。 |
私達のすべてをわかってくださっているのでした。 |
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イエス様はありのままの私達を丸ごと受け入れてくださっているのです。 |
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●結語 |
イエス様の愛が私達を包み、私達から溢れていきます。 |
|
イエス様の愛が全ての人々をを包みこんでいきます。 |
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