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礼拝メッセージ 2018年 4月 1日
日本バプテスト同盟  運河キリスト教会  
牧師 山本美智子
ヨハネによる福音書 20章19節〜29節 「信じる者になりなさい」
〈聖書(新共同訳)〉
20:19 その日、すなわち週の初めの日の夕方、弟子たちはユダヤ人を恐れて、
自分たちのいる家の戸に鍵をかけていた。そこへ、イエスが来て真ん中
に立ち、「あなたがたに平和があるように」と言われた。
20:20 そう言って、手とわき腹とをお見せになった。弟子たちは、主を見て喜
んだ。
20:21 イエスは重ねて言われた。「あなたがたに平和があるように。父がわた
しをお遣わしになったように、わたしもあなたがたを遣わす。」
20:22 そう言ってから、彼らに息を吹きかけて言われた。「聖霊を受けなさい。
20:23 だれの罪でも、あなたがたが赦せば、その罪は赦される。だれの罪でも、
あなたがたが赦さなければ、赦されないまま残る。」
20:24 十二人の一人でディディモと呼ばれるトマスは、イエスが来られたとき、
彼らと一緒にいなかった。
20:25  そこで、ほかの弟子たちが、「わたしたちは主を見た」と言うと、トマス
は言った。「あの方の手に釘の跡を見、この指を釘跡に入れてみなけ
れば、また、この手をそのわき腹に入れてみなければ、わたしは決し
て信じない。」
20:26  さて八日の後、弟子たちはまた家の中におり、トマスも一緒にいた。戸
にはみな鍵がかけてあったのに、イエスが来て真ん中に立ち、「あなた
  がたに平和があるように」と言われた。
20:27 それから、トマスに言われた。「あなたの指をここに当てて、わたしの手
  を見なさい。また、あなたの手を伸ばし、わたしのわき腹に入れなさい。
  信じない者ではなく、信じる者になりなさい。」
20:28 トマスは答えて、「わたしの主、わたしの神よ」と言った。
20:29  イエスはトマスに言われた。「わたしを見たから信じたのか。見ないのに
信じる人は、幸いである。」
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<メッセージ>
●復活の朝
イエス様復活の朝です。
人々の間に何が起ろうとも、自然はいつもと変わることなくその営みを繰り返し
ます。
今日も朝の光が差し込んできました。
 
●弟子達
弟子達は、突然の出来事に呆然としていました。
いつも一緒におられたイエス様、弟子達を導いておられたイエス様が、突然
殺されてしまったのです。
どうすればいいかわからない。
弟子達は自分達も捕まるのではないかと家の戸に鍵を閉め、恐怖と不安の中
で夜を過ごしてきたのでした。
そして朝が来ました。
 
●マリアが告げる 
まだ朝早いというのに、戸を激しくたたく音が聞こえます。
弟子達の間に緊張が走ります。
「わたしです、マリアです」
ホッとして戸を開いた弟子達に、マリアは告げました。
「主が墓から取り去られました。どこに置かれているのか、わたしたちには分か
りません。」
ペトロともう一人の弟子がイエス様の墓に走ります。
墓にはイエス様を包んだ布があるだけでした。
イエス様のからだはありません。
でもそれがどういうことなのか、弟子達にはわかりませんでした。
二人は家に帰っていきました。
●主を見た
しばらくして、またマリアがやってきました。
マリアが言います。
「わたしは主を見ました」
そしてイエス様が言われた言葉を告げるのです。
「イエス様が言われました。
わたしの兄弟たちのところへ行って、こう言いなさい。『わたしの父であり、あな
たがたの父である方、また、わたしの神であり、あなたがたの神である方のとこ
ろへわたしは上る』と。」
戸を閉めて
空の墓を見て、マリアがイエス様に会ったと聞いて、弟子達は、『それではイエ
ス様は復活されたのだ』と、喜びに溢れたでしょうか。
そうではありませんでした。
その日も一日中、弟子達は、ユダヤ人達が自分達も捕まえに来るのではないか
と恐れて、家の戸に鍵をかけて息を潜めて過ごしたのです。
●イエス様が来られる
この弟子達のところに、イエス様が来られました。
 
どこからどうやって来られたのか、誰にもわかりません。
気がついたらイエス様が弟子達の真ん中におられたのです。
イエス様が
「あなたがたに平和があるように」と言われました。
弟子達が聞き慣れているイエス様の声です。
イエス様は、手とわき腹とをお見せになりました。
その手には釘に打たれた傷跡がありました。
わき腹には槍で刺された傷跡がありました。
イエス様は、体が死んで霊だけになって弟子達のところに来られたのではない
のです。
復活の体をもって来られました。
夢、幻ではない。
今、ここにおられる。
弟子達は自分の目でイエス様を確かに見ているのです。
大きな喜びが湧いてきました。
イエス様は重ねて言われました。
「あなたがたに平和があるように。」
たしかにイエス様が今ここに、私達の中におられる。
弟子達の恐れは消え、イエス様の平和が弟子達の心に広がっていきました。
●トマス
ところが、この時、弟子の一人であるトマスは弟子達と一緒にいませんでした。
ほかの弟子たちが口々に、「わたしたちは主を見た」と言います。
どうしてそんなことが信じられるでしょうか。
トマスは言います。
「あの方の手に釘の跡を見、この指を釘跡に入れてみなければ、また、この手
をそのわき腹に入れてみなければ、わたしは決して信じない。」
よく人はトマスに「疑い深いトマス」というレッテルを貼ります。
そうでしょうか。
トマスだけが疑い深いのでしょうか。
そうではないでしょう。
トマスが言った言葉は、誰もが言う言葉です。
死んでしまった人が、体をもって目の前に現われるはずはないのです。
それは誰もが知っていることです。
私達だってそう思っています。
ほかの人が、死んだ人が生きて目の前にあらわれた、と言えば、それは幻覚
だろうと思います。
トマスだけがとりわけ疑い深かったわけではありません。
誰もが言うことを、トマスは言ったのです。
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●8日後
この時から一週間が経ちました。
8日目のことです。
一週間前と全く同じ事が起こりました。
この時も弟子達は戸にみな鍵をかけて、家の中に居ました。
トマスもいました。
するとイエス様が来て弟子達の真ん中に立ち、「あなたがたに平和があるよう
に」と言われたのです。
●トマスに
それから、トマスに言われたのでした。
「あなたの指をここに当てて、わたしの手を見なさい。また、あなたの手を伸ばし、
わたしのわき腹に入れなさい。
信じない者ではなく、信じる者になりなさい。」
なんという優しさ。
イエス様は、ご自分が復活されたことをトマスにも知ってもらいたいのです。
イエス様の復活を知って、トマスの心も平安になって欲しいのです。
『トマス、あなたが指を釘跡に入れてみたいなら、入れていいんだよ。
手をわき腹に入れてみたいなら、そうしていいんだよ。
あなたが信じられるようになるためなら、わたしは何でもする』
イエス様の愛に触れて、トマスは言うのです。
「わたしの主、わたしの神よ」
 
●私達のために 
この日イエス様がなされたことは、私達のためにもなされたことです。
イエス様は
「見ないのに信じる人は、幸いである。」
と言われました。
今私達はこの目で復活されたイエス様をじかに見ることが出来ません。
復活のイエス様が弟子達にご自分を現されたのは40日間でした。
使徒言行録にはこのように記されています。
「 1:3 イエスは苦難を受けた後、御自分が生きていることを、数多くの証拠を
もって使徒たちに示し、四十日にわたって彼らに現れ、神の国について話され
た。」
「 1:9 こう話し終わると、イエスは彼らが見ているうちに天に上げられたが、雲
に覆われて彼らの目から見えなくなった。」
パウロはコリントの信徒への手紙にこのように書いています。
「 15:3  最も大切なこととしてわたしがあなたがたに伝えたのは、わたしも受
けたものです。すなわち、キリストが、聖書に書いてあるとおりわたしたちの罪の
ために死んだこと、
15:4  葬られたこと、また、聖書に書いてあるとおり三日目に復活したこと、 
15:5  ケファに現れ、その後十二人に現れたことです。
15:6 次いで、五百人以上もの兄弟たちに同時に現れました。そのうちの何人
かは既に眠りについたにしろ、大部分は今なお生き残っています。
15:7 次いで、ヤコブに現れ、その後すべての使徒に現れ、
15:8 そして最後に、月足らずで生まれたようなわたしにも現れました。」
イエス様復活のその日に起こった事、そして8日目に起こった事は、私達が見
ないで信じるようにと、イエス様がしてくださったことです。
●わたし
わたしは心の戸を閉め、鍵をかけていました。
悲しくて涙が流れます。
ひとりぼっちで寂しくて凍えています。
怖くて、ふるえています。
不安でじっとしていられません。
わたしは心の戸をしっかりと閉めています。
それなのに、イエス様は入って来られました。
平安があるように、と言われます。
わたしはびっくりしています。
突然入ってきたあなたは誰ですか。
わたしは幻を見ているのですか。
ほかの人はイエス様を見たというけれどわたしには信じられません。
するとイエス様は言われるのです。
「あなたの指をここに当てて、わたしの手を見てごらん。
あなたの手を伸ばし、わたしのわき腹に入れてごらん。
わたしはあなたが信じられるように、どんなことでもするよ。
わたしはあなたが信じる者になってほしいのだ。」
涙が流れます。
悲しい涙ではありません。
うれしい涙です。
わたしのことを、こんなにも思ってくださるイエス様がおられるのです。
 
凍りついていた心が解けていきます。
暖かいものに覆われて心地よいです。
わたしは言います。
「わたしの主、わたしの神よ」
 
●群れの真ん中に
復活のイエス様は、今、ここに来ておられます。
私達は弟子達と共に、トマスと共に、ここにいます。
イエス様は私達の真ん中に立って「あなたがたに平和があるように」と言われ
ます。
私達は、復活のイエス様に直接出会った人々の証言を、聖書によって聞いて
います。
あの時から2000年、多くの人達がその証言を聞いて、イエス様を信じたので
した。
その人達は、トマスに言われた復活の主の言葉を、わたしに言われたイエス
様の言葉として、聞きました。
その人達は「わたしの主、わたしの神よ」と告白しました。
そのようにして、実に多くの人達が、見ないのに信じて生き、天に召されていき
ました。
私達はこの方々の信仰の証をも聞いています。
私達もこの方々と共に「わたしの主、わたしの神よ」と告白します。
教会は、「わたしの主、わたしの神よ」と告白した者達の群れです。
●結語
主イエス・キリストは、死に打ち勝たれ、復活されました。
 
私達の主イエス・キリストは、私達がこの世に生きている時も、主のもとに召さ
れた時も、わたしの主、わたしの神であられます。
 
世にある者も、主のもとに召された者も共に言います、
「わたしの主、わたしの神よ」
復活の主イエス・キリストはとこしえに私達の主、私達の神であられます。
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