| <メッセージ> | 
          
            | ●イエスは誰か | 
          
            | 誰かから「イエス・キリストは何者なのですか」と質問されたら、あなたは何 | 
          
            | と答えますか。 | 
          
            |  | 
          
            | 「イエスは何者か」ということについては、全ての人々がその人なりの答え | 
          
            | を持っています。 | 
          
            | 「誰よりも清く正しく生きた人だ」 | 
          
            | 「最も深い愛に生きた人だ」 | 
          
            | 「すばらしい教えを説いた人だ」 | 
          
            | 「キリスト教を始めた人だ」 等々 | 
          
            | ほとんどの人々がイエス・キリストは偉大な人物であると思っています。 | 
          
            | 子供向けの偉人伝にも、ちゃんと「イエス・キリスト」が載っています。 | 
          
            | 誰もが立派な人物だと認めているのです。 | 
          
            |  | 
          
            | それならあなたは何と答えますか。 | 
          
            | 聖書は、イエス・キリストは人となられた神である、と言っています。 | 
          
            | 「イエス・キリストは人となられた神です。」 | 
          
            | と答えることが出来る者にしていただきましょう。 | 
          
            |  | 
          
            | ●イエス様に会えたらと思う | 
          
            | 私達は、イエス様に直接会えた人達はいいなあ、と思います。 | 
          
            | 直接イエス様にお会いできたら、イエス様が話されることを聞いて、イエス様 | 
          
            | のなさる奇跡の業を見て、イエス様の持っておられる何か人を超えた神々し | 
          
            | い雰囲気を感じて、もっとしっかりイエス様を信じられるのに、と思います。 | 
          
            |  | 
          
            | でもこれは思い違いです。 | 
          
            |  | 
          
            | ●わからなかった | 
          
            | 直接イエス様に会った人達のほとんどが、イエス様は何者であるかがわから | 
          
            | なかったのです。 | 
          
            |  | 
          
            | イエス様のことを最もよく知っている人達、それはイエス様と一緒に長いこと | 
          
            | 暮らしてきた故郷の人達でしょう。 | 
          
            | この人達は故郷に帰られたイエス様に会ってこう言うのです。 | 
          
            | 「この人は、大工ではないか。マリアの息子で、ヤコブ、ヨセ、ユダ、シモンの | 
          
            | 兄弟ではないか。姉妹たちは、ここで我々と一緒に住んでいるではないか。」 | 
          
            |  | 
          
            | 人としてイエス様を良く知っていることが、「イエス・キリストは人となられた神 | 
          
            | です」と告白する妨げになりました。 | 
          
            |  | 
          
            | ●驚く | 
          
            | 故郷に帰ったイエス様は安息日に会堂で教えられました。 | 
          
            |  | 
          
            | 多くの人々はそれを聞いて、驚きました。 | 
          
            | 「この人は、このようなことをどこから得たのだろう。この人が授かった知恵と、 | 
          
            | その手で行われるこのような奇跡はいったい何か。」 | 
          
            | と言いました。 | 
          
            |  | 
          
            | 故郷の人々は、噂ではイエス様のことを聞いていたのです。 | 
          
            | そのイエス様が帰ってこられたので、人々は自分の耳でイエス様の語られる | 
          
            | 言葉を聞き、自分の目でイエス様のなされる業を見ることができました。 | 
          
            |  | 
          
            | これまで自分達が知っていたイエス様とは全く違っていました。 | 
          
            | それで人々はとても驚いたのです。 | 
          
            |  | 
          
            | ●第一歩 | 
          
            | イエス様に驚くということは大切なことです。 | 
          
            | イエス様を知る第一歩であるからです。 | 
          
            |  | 
          
            | 人々はイエス様に、人の知恵を超えた知恵、人の出来ることを超えた行いを | 
          
            | 認めたのでした。 | 
          
            | 「これは何だ」と思いました。 | 
          
            |  | 
          
            | それは、「このようなことをなされるのはイエス様が神様だからだ」と、わかる | 
          
            | 機会だったのです。 | 
          
            | イエス様を人として見ていた、その見方を変えるチャンスでした。 | 
          
            |  | 
          
            | ●人として見る | 
          
            | けれど人々は自分が変わることがありませんでした。 | 
          
            | 「この人は、大工ではないか。マリアの息子で、ヤコブ、ヨセ、ユダ、シモンの | 
          
            | 兄弟ではないか。姉妹たちは、ここで我々と一緒に住んでいるではないか。」 | 
          
            | と思い続けたのです。 | 
          
            |  | 
          
            | 一番自分に近い人達が、一番わかってくれるはずではないか。 | 
          
            | 自分を知っている人達が誰よりも先に自分を信じてほしい、それがイエス様の | 
          
            | 願いでした。 | 
          
            | ところが人々はイエス様を信じない。 | 
          
            | イエス様を良く知っているということが、つまずきとなっているのです。 | 
          
            | イエス様は人々の不信仰に驚かれました。 | 
          
            |  | 
          
            | ●知ると信じるとの隔たり | 
          
            | 人としてイエス様をよく知っている、 | 
          
            | 立派なお方だと尊敬し崇拝している、 | 
          
            | そういうことと、イエス・キリストを人となられた神と信じることとの間には、何と | 
          
            | 大きなへだたりがあることでしょうか。 | 
          
            |  | 
          
            | 本当に、イエス様が人としてこの世に生きておられた時、誰もイエス様が人と | 
          
            | なられた神であるとは思わなかった、と言っていいほどです。 | 
          
            |  | 
          
            | ●尋ねるイエス | 
          
            | ある時イエス様は弟子達に | 
          
            | 「人々は、わたしのことを何者だと言っているか」 | 
          
            | と尋ねられました。 | 
          
            |  | 
          
            | 弟子達は言いました。 | 
          
            | 「『洗礼者ヨハネだ』と言っています。ほかに、『エリヤだ』と言う人も、『預言者 | 
          
            | の一人だ』と言う人もいます。」 | 
          
            | 人々はイエス様を普通の人とは違った、偉大な人物であるとは認めていた | 
          
            | のです。 | 
          
            |  | 
          
            | するとイエス様は言われました。 | 
          
            | 「それでは、あなたがたはわたしを何者だと言うのか。」 | 
          
            |  | 
          
            | 弟子の筆頭であったペトロが答えます。 | 
          
            | 「あなたは、メシアです。」 | 
          
            | マタイによる福音書の方には | 
          
            | 「あなたはメシア、生ける神の子です。」 | 
          
            | と記されています。 | 
          
            | ペトロは「イエスは何者であるか」という問いに正しく答えたのでした。 | 
          
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            | ●いさめるペテロ | 
          
            | けれどもこのあと、イエス様が弟子達に | 
          
            | 「必ず多くの苦しみを受け、長老、祭司長、律法学者たちから排斥されて殺さ | 
          
            | れ、三日の後に復活することになっている」 | 
          
            | と教え始めると、ペトロはイエス様をいさめたのでした。 | 
          
            |  | 
          
            | するとイエス様は言われました。 | 
          
            | 「サタン、引き下がれ。あなたは神のことを思わず、人間のことを思っている。」 | 
          
            |  | 
          
            | 弟子達でさえ、本当のイエス様がわかっていなかったのでした。 | 
          
            |  | 
          
            | ●イエスを殺す人達 | 
          
            | 長老、祭司長、律法学者たちがイエス様を排斥し殺したのは、 | 
          
            | イエス様をただの人と思っていたからです。 | 
          
            |  | 
          
            | 「お前はほむべき方の子、メシアなのか」と尋ねる大祭司に、「そうです。」と答 | 
          
            | えるイエス様を、神を冒涜している、死刑にすべきだと決めました。 | 
          
            |  | 
          
            | 誰もがイエス様を人としてしか見ていませんでした。 | 
          
            |  | 
          
            | ●告白 | 
          
            | このイエス様を「本当に、この人は神の子だった」と最初に告白したのは、 | 
          
            | ローマ軍の百人隊長です。 | 
          
            |  | 
          
            | この人はユダヤ人ではありません。 | 
          
            | 聖書に記されている神様を知らない人でした。 | 
          
            | もしかしたらほかの神々を拝んでいる人だったかもしれません。 | 
          
            | あるいは神様の存在など全く信じていない人であったのかもしれません。 | 
          
            |  | 
          
            | 彼は職務上イエス様の十字架刑に立ち会ったのです。 | 
          
            | イエス様の方を向いて、そばに立っていました。 | 
          
            | そして、イエス様が息を引き取られる一部始終を間近でじっと見張っていた | 
          
            | のでした。 | 
          
            |  | 
          
            | 何も起こりませんでした。 | 
          
            | イエス様は息を引き取られました。 | 
          
            | それを見ていた百人隊長が「本当に、この人は神の子だった」と言ったのです。 | 
          
            |  | 
          
            | 不思議なことです。 | 
          
            | 神様など全く知らない人が、ただただ人として普通に死んでいったイエス様を | 
          
            | 見て「本当に、この人は神の子だった」と言ったのです。 | 
          
            |  | 
          
            | 彼はたしかにイエス様に神を見たのでした。 | 
          
            |  | 
          
            | ●飛躍 | 
          
            | 「この人は、大工ではないか」から「本当に、この人は神の子だった」へ。 | 
          
            |  | 
          
            | 人は飛躍します。 | 
          
            |  | 
          
            | 誰もがはじめは「この人は、大工ではないか」という見方をしています。 | 
          
            | その人が「あなたこそ生ける神の子キリストです」と告白する者へと変えられ | 
          
            | るのです。 | 
          
            |  | 
          
            | その人が今居る場所からは、イエス様は偉大な人物、としか見えません。 | 
          
            | でも、その場所から思い切って神様の中に飛び込むと、イエス様のことが本 | 
          
            | 当に良く分かるのです。 | 
          
            | 神様がどんなに人を愛してイエス様をくださったかがわかります。 | 
          
            |  | 
          
            | 神様は「わたしのところに来なさい」とうながされます。 | 
          
            | そして飛び込む勇気を与えてくださいます。 | 
          
            | 神様は飛び込んだその人を、しっかりとその腕に抱きしめてくださるのです。 | 
          
            |  | 
          
            | 私達はそのようにして、イエス・キリストを信じる者に変えられたのでした。 | 
          
            |  | 
          
            | ●聖書の言葉 | 
          
            | この出来事が2000年に渡って続いています。 | 
          
            |  | 
          
            | 聖書はイエス・キリストを証言しています。 | 
          
            | 「2:6 キリストは、神の身分でありながら、神と等しい者であることに固執しよ | 
          
            | うとは思わず、 | 
          
            | 2:7 かえって自分を無にして、僕の身分になり、人間と同じ者になられました。 | 
          
            | 人間の姿で現れ、 | 
          
            | 2:8  へりくだって、死に至るまで、それも十字架の死に至るまで従順でした。 | 
          
            | 2:9 このため、神はキリストを高く上げ、あらゆる名にまさる名をお与えになり | 
          
            | ました。 | 
          
            | 2:10 こうして、天上のもの、地上のもの、地下のものがすべて、イエスの御 | 
          
            | 名にひざまずき、 | 
          
            | 2:11 すべての舌が、「イエス・キリストは主である」と公に宣べて、父である | 
          
            | 神をたたえるのです。」 | 
          
            | フィリピの信徒への手紙2章です。 | 
          
            |  | 
          
            | 「4:2 イエス・キリストが肉となって来られたということを公に言い表す霊は、 | 
          
            | すべて神から出たものです。」 | 
          
            | ヨハネの手紙一4章です。 | 
          
            |  | 
          
            | コリントの信徒への手紙一1章には | 
          
            | 「 1:22 ユダヤ人はしるしを求め、ギリシア人は知恵を探しますが、 | 
          
            | 1:23 わたしたちは、十字架につけられたキリストを宣べ伝えています。すな | 
          
            | わち、ユダヤ人にはつまずかせるもの、異邦人には愚かなものですが、 | 
          
            | 1:24 ユダヤ人であろうがギリシア人であろうが、召された者には、神の力、 | 
          
            | 神 の知恵であるキリストを宣べ伝えているのです。 | 
          
            | 1:25 神の愚かさは人よりも賢く、神の弱さは人よりも強いからです。」 | 
          
            | と書かれています。 | 
          
            |  | 
          
            | ●神の愛 | 
          
            | 神様の愛は何と大きいことでしょう。 | 
          
            | 人となって私達のところに来てくださいました。 | 
          
            | そして十字架に死んで贖いとなってくださり、私達を神様のもとに連れて | 
          
            | 行ってくださいました。 | 
          
            |  | 
          
            | ●結語 | 
          
            | 私達は人となられた神・イエス・キリストを信じます。 | 
          
            | 「イエス・キリストは人となられた神様です」と告白します。 | 
          
            |  | 
          
            | 人となって来てくださったイエス様は、復活なさって今も私達と一緒にいてくだ | 
          
            | さいます。 | 
          
            | ですから、日々安心して生きていくことができます。 | 
          
            |  | 
          
            | 主をほめたたえながら、私達は生きていきます。 | 
          
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